bindを使用してキャッシュDNSサーバを構築してみます。
設定のbackupを作成。
//create backup
[root@lab-rp01 ~]# cp -a /etc/named.conf /etc/named.conf.default
まずデフォルト状態と設定変更後の比較結果は下記のとおりです。
[root@lab-rp01 ~]# diff /etc/named.conf /etc/named.conf.default
10,14d9
< acl "lab-network" { 10.0.0.0/8;
< 172.16.0.0/12;
< 192.168.0.0/16;
< };
<
16c11
< listen-on port 53 { 127.0.0.1; 10.24.96.210; };
---
> listen-on port 53 { 127.0.0.1; };
22c17
< allow-query { localhost; lab-network; };
---
> allow-query { localhost; };
24,25d18
< forward only;
< forwarders { 8.8.8.8; };
変更箇所の説明は下記のとおり。
ステートメント | 設定項目 | 意味 |
---|---|---|
option | listen-on port 53 { 127.0.0.1; 10.24.96.211; }; | BINDが53ポートで受け付けを行うアドレスを指定します。サーバに割り振られているIPアドレスを指定します。127.0.0.1だけだと他のマシンから名前解決ができません。 |
option | allow-query { localhost; lab-network; }; | BINDが問い合わせを受け付けるネットワーク・ホストを指定します。ここでは、127.0.0.1を意味するlocalhostと、aclステートメントで定義しているlab-networkを指定しています。 |
option | recursion yes; | 再帰的な名前解決を受け付けるかの設定になります。この設定がyesになっているとBINDはDNSキャッシュサーバの役割を行えるようになります。 |
option | forward only; | 問い合わせがあったドメインに対する回答を持っていない場合の挙動を示します。 first …自分で反復名前解決を行い、回答を収集します。それでも解決できなければforwardersに登録されたホストに対して、問い合わせを行います。 only …自分で名前解決を行おうとはせず、forwardersに登録されたホストに対して、問い合わせを行います。 |
option | forwarders { 8.8.8.8; }; | forward で設定した問い合わせ先のホストを指定します。ここではgoogleが提供しているパブリックDNSを登録しています。 |
acl | acl "lab-network" { 10.0.0.0/8; 172.16.0.0/12; 192.168.0.0/16; }; |
上記のallow-queryで使用するためのパラメータ定義です。 |
[root@lab-rp01 ~]# named-checkconf /etc/named.conf
[root@lab-rp01 ~]#
起動を行います。
[root@lab-ns01 ~]# named-checkconf
[root@lab-ns01 ~]# /etc/init.d/named restart
Stopping named: [ OK ]
Starting named: [ OK ]
digコマンドで動作チェックをしてみます。
[root@lab-rp01 ~]# dig @10.24.96.210 google.com +short
172.217.24.142
[root@lab-rp01 ~]# dig @10.24.96.210 google.com +short mx
20 alt1.aspmx.l.google.com.
50 alt4.aspmx.l.google.com.
10 aspmx.l.google.com.
30 alt2.aspmx.l.google.com.
40 alt3.aspmx.l.google.com.
以上です。
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