ネットワークの基本知識(1)
~プロトコルとは~
プロトコルとは、相手と正しく会話・やりとりを行うための決まり事・ルールのことです。
さて、英語・日本語が堪能なアナタが英語しかしゃべれない人に対して、日本語を使って「あなたはタケノコ派ですか?キノコ派ですか?」と喋りかけたらどうでしょう?当然、相手は自分が放った言葉の意味を理解できないため、
……….(What are you saying??)
状態になってしまいコミュニケーションは成り立ちません。キチンと会話をするためには、相手が自分の発した言葉の意味を理解してもらう必要があります。逆も然りで、自分は相手が喋った言葉の意味を理解できる必要があります。
もし、このシチュエーションで予め英語を使って話すことが決まり事として存在していれば、お互いが理解できる英語を使用して会話することができます。
「Which do you like?Takenoko or Kinoko?」
「I don’t like neither of them. I love Suginoko.」
この「決まり事・ルール・規定」こそがプロトコルに相当します。また、コンピュータとコンピュータのやりとりの種類には、たくさんの種類があり、たくさんの「予め決められた決まり・ルール」があります。メジャーなものを抜粋すると以下のようなプロトコルがあります。
- FTP(File Transfer Protocol)
FTPサーバとFTPクライアント間でファイルをやりとりするためのしくみ
- HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)
WEBサーバとWEBクライアント間でコンテンツデータのやりとりをするためのしくみ
- IP(Internet Protocol)
インターネットで離れた相手とやりとりをするためのしくみ
- SMTP(Simple Message Transfer Protocol)
SMTPサーバとSMTPクライアント、SMTPサーバ間でメールをやりとりするためのしくみ
さて、上記の「インターネットで離れた相手とやりとりをするためのしくみ」と「WEBサーバとWEBクライアントでデータのやりとりをするためのしくみ」って同じなんじゃないの?かぶってるじゃん、と感じるかたもいるかもしれません。実は、WEBサーバとWEBクライアントが通信をするときには、単純な繋がる繋がらないの話だけではなく、複数の決まりごとの上で「通信」できる必要があります。このお話についてはまた次回書こう…。